入学システムが日本と違う アメリカの大学には、日本の「入試」にあたるような入学選抜試験が無い場合が一般的です。大学側は、受験生の入学申請書類を審査し、合否判定を行います。(アメリカ大学入学に必要な条件)入学試験を一斉に行う日本とはまったく異なるシステムです。書類審査の基準は、大学ごと独自にあり、合格者の定員なども明らかにされていません。ただ、各々の大学のカタログや公式サイト、市販されている大学名鑑などには、入学審査基準がかなり明確に公開されています。 学歴は、高校卒業以上なので、日本の高校を修了していれば入学申請ができます。高校3年間の成績が学力の審査基準となるので、3年間すべての成績を大学に提出することになります。大学側はそれを所定の計算方式で「GPA」に換算して評価します。ですので自分の成績をGPA換算してみれば、その大学の合格基準に達しているかどうか、知ることができます。ただし、日本の場合同じ評価5であっても、高校Aと高校Bではかなりの差があるというのが本当のところです。レベルの高い高校の出身者は、自分のエッセイや先生からの推薦状で、そうした事情を説明したほうがよいでしょう。 留学生に人気の2年制大学アメリカの2年制大学(two-year
college)は約1800校あります。公立のコミュニティーカレッジと私立の短大があり、短期のプログラムも充実しています。通常2年間の学部課程で準学士号を取得できます。
公立の2年制大学はコミュニティーカレッジ(community college)と呼ばれ、主に地方自治体からの資金援助で運営されています。特色は、広い分野にわたる技術・職業訓練を目的とした「職業教育コース」と、4年制大学に編入するための「進学コース」を提供していることです。年令層が広く、生涯教育の場としても利用されています。また、州や地域によっては、高校中退者にも門戸を開放し、高校レベルの補習教育の後、正式にコミュニティーカレッジのプログラムで学べるところもあります。授業料が安く、入学に必要な成績や英語力の基準が4年制大学よりゆるやかなので留学生にも人気があります。手に職をつけたい人や、4年制大学へのステップアップを考える人には向いています。 私立の2年制大学はジュニアカレッジ(Junior
College)と呼ばれ、宗教関係団体によって運営されているものと、独立した組織によって運営されているものとがあります。主に4年制大学への編入目的の一般教養コースを提供しており、中には編入率が高い大学もあります。授業料はコミュニティーカレッジより割高ですが、小規模で学生寮を備えた学校が多くあります。 全米で2300校ある、4年制大学 4年制大学は公立、私立合わせて全米に約2300校あります。総合大学、リベラルアーツカレッジ、単科大学の3つに大別され、学生数が1000人以下の小さなものから、5万人位の大規模なものまで多様です。通常4年間で学士号を取得できますが、薬学・工学・建築学など、中には学士課程の修了に5年かかる専攻もあります。 ■総合大学
ユニバーシティー(University)と呼ばれる総合大学は、研究者養成を目的として設立され、多彩な専攻分野や学位プログラムを提供している点が特徴です。公立は、学生数2万人以上の大規模校が多く、私立大は大規模な大学でも2万人以内で生徒数が少ない大学が多いです。
アメリカの総合大学は専攻分野が細分化されており、日本で学べないものも数多くあります。途中で専攻分野を変えることはもちろん、関連分野で副専攻(minor)を持ったり、ダブルメジャー(double
major)で同時に2つの分野を専攻することも可能です。また大学から大学への編入も自由にできるので、「まだやりたいことがはっきりしていない」という人にはおすすめです。 ■リベラルアーツカレッジ
リベラルアーツカレッジ(Liberal Arts College)は教養学部だけの大学です。一般教養で学士号を取得することもできるし、専門分野を学びその専攻で学士号を取得することもできます。多くは学生数1000〜3000人の小規模大学で、教授が自身の研究より教えることに力を注いでいる点が特徴的です。総合大学よりも比較的授業料は高額です。田舎や郊外にキャンパスを構える大学が多く、寮や設備の面など申し分のない環境なので、静かに勉強に打ち込みたいという人に向いています。 ■単科大学
単科大学(Specialized College)は、ビジネス、音楽・アート・ダンス等の芸術系、建築、エンジニアリング、看護学等の専門分野の教育を提供している大学です。日本ではジュリアード音楽院やファッション工科大学などが有名です。芸術・建築系の大学への入学には、英語力や成績の他に、個人の能力・技能を示す作品提出やオーディションが義務付けられる場合があります。学びたい専門分野がはっきりしていて、専門性の強い授業についていける人に向いている大学といえます。 |